底なし沼の底

The two moves have become one! It's a combined move!

【第9回きんのたま杯】義務オンバーンex改

 

はじめに

はじめまして。Lukeと申します。

このたび自主大会「きんのたま杯」(64名)にてオンバーンexのデッキを使用してベスト4に入賞することができましたので、デッキについて記します。

 

luke-noivern.hatenadiary.jp

デッキの基盤はこちらの記事がベースになっていますので、初見の方はこちらから見て頂けるといいかと思います。

 

デッキリスト

デッキコード:bFkd5v-MvdKyt-vbfkFF

 

デッキの変遷

前回使用したデッキリストがこちらです。

デッキコード:MMXXXp-6i3AMj-MESy2S

 

ここから改良を加えて使用していたリストが以下です。

デッキコード:D4KDY8-Hhrm3q-8c8Dcc

 

霧の水晶によってオンバーンへの手貼りの安定性を確保し、以降のプレイも特性リファインとバディキャッチによって担保することがデッキ基盤の主眼でした。

しかし、リファインは1ターン目から使える特性ではないため、1ターン目、2ターン目と連続して手貼りをしたいオンバーンexにとって少し不安が残るリストだと感じていました。(そのせいでエネルギーを必要以上に積みすぎていた。)

 

また、連続してドミネートエコーを宣言しなければロックが解けてしまうため、ボスの指令キルリアでワザを宣言できないお祈りをされることが敗北に直結する点も美しくなく、ポケモンいれかえを多く積みたいと感じていた部分も綺麗なデッキとは言い難い部分でした。

 

以上のことから、同じく霧の水晶でサーチ可能なドローシステムである特性はなえらびのキュワワーに注目しました。

元々リファインは手札を増やすためではなく欲しいカードに触るための採用だったので、見れる枚数で共通するキュワワーへの変更が大きなデメリットにはなりません。

 

はなえらびは余ったポケモンいれかえをドローに変換できるシステムなので自然にポケモンいれかえを多投することができます。

 

また、オンバーンexに限らず相手の盤面の何かをロックしてアドバンテージを稼ぐデッキでは手札干渉が重要になりますが、それだけに相手の手札が芳しくなさそうなときには手札干渉をせずに一方的にアドバンテージを稼ぐことが大切です。

そこでナンジャモやジャッジマンの他に自分だけが山札を引けるサポート、できれば自分の手札はキープできる博士の研究等以外のサポートを積むことが望ましいです。

 

従来のリストではその役割をハヤトやペパーで担っていましたが、キュワワーをエンジンにするとアクロマの実験を強く使うことが可能になります。

 

加えて、オンバーンexの打点不足を補うために無理矢理採用していたおはらいグローブやこだわりベルトなどの役割をロストマインに委ねることができ、全体的なデッキパワーの向上が見込めると思いました。

中盤以降のエネルギーテンポをミラージュゲートで補えるオマケ付きなのも好印象です。

 

以上の考察からできたリストがこちらです。

デッキコード:D888Ja-nxPuPO-8c4GYc

このリストでしばらく使用していましたが、問題点がいくつかありました。

リザードンの起動が最も重要なアルセウスギラティナ対面では相手のデッキにもスタジアムが雪道しか入っていないため、ロストスイーパーで自ら雪道を破壊して起動する必要があり、要求が重いと感じた点。

・基本的にはサーナイトexのデッキに有利だが、ミュウツーV-UNIONが入っているとこちらのデッキの打点が低すぎて超再生をされているだけで負ける点。

 

これらを改善するため、きんのたま杯前夜に思いついてそのまま出場したリストがこちらです。(再掲)

デッキコード:bFkd5v-MvdKyt-vbfkFF

 

かがやくリザードンの枠を雪道があっても動くことのできるガラルファイヤーに変更しました。サーナイトex、ミュウツーV-UNIONなどのポケモンを一撃で倒す選択肢を持ち、より環境上位のデッキへのメタが強くなったと思います。

リザードンを不採用としたことでルミナスエネルギーの価値が下がったので、ミラージュゲートと特性じゃあくチャージを使いやすくする観点から、エネルギーは全て基本エネルギーに変更しました。

 

また、重要な変更点としてミカルゲを抜いてピーニャを戻しています。

ミカルゲのメタ対象は主にルギアVSTARとミュウVMAXのデッキですが、ルギアは雪道シャドーミスト/ドミネートエコーで完全に機能を停止させる方がメインで、一刻も早くロックに入らないといけないのでボールをミカルゲに割いている余裕があまりありません。

ミュウはミカルゲを対策してカミツレのきらめきでゲノセクトVを対象とする人が多いこともありますし、カミツレのきらめきを使い切った状況ではサイドを5枚取られようとピーニャ+ドミネートエコーで完全に詰ませられる可能性が高いです。

更に、単純にスタートする弱さもあり、ロスト基盤だとベンチを広々と使いたいこともあるのでミカルゲは抜いてしまいました。

ピーニャのサーチ札はありませんが、ミュウ対面に限ればピーニャを隠しながらドミネートエコーを打てる状態を維持して試合に負けるまでの間にピーニャを引き込めばいいのでサーチ札のないピン差しでも問題はないかと判断しました。

 

ここまでがきんのたま杯出場リストの作成経緯です。

 

以下のリストは、大会に上位入賞したことでデッキの強さがある程度担保されたので、トーナメントの卓を観戦して下さっていた周囲の熟練ロスト使いの皆様の意見を頂戴して微調整したものです。

デッキコード:8D4DxG-lLYjII-DYcc8c

 

ガラルファイヤーを入れるならクララを入れたほうが使いやすい、それはそう。

ロストデッキに深く触れてこなかった僕には欠けていた着眼点だったので非常に助かりました。

 

採用カード・不採用カード

ポケモン入れ替え系

一般的なロストデッキと異なりキュワワーに手貼りして逃げる行動をしたくはないので、基本的には入れ替え札を使って花選びを使用することになります。

しかしロストカウントを早期に貯めていく必要も大してないため入れ替え枚数は難しいところです。調整過程で変わっていく部分だとは思いますが、一旦は4-4の8枚からでいいかなと思いました。

 

・ミラージュゲート

試合中使う回数は1回なので、1枚はロストゾーンにぶちこまれる前提+触るための2枚採用です。

 

マナフィ

いつだってノイズすぎて嫌いなカードです。

パオジアンデッキ対面でじゃんけんに負けて後攻になったときに、雪道を置ける置けないも含めて月光手裏剣でボコボコにされるケア以外の採用理由が何も見当たらないので抜いてしまいました。

 

当日のマッチング

予選

・1戦目 パオジアンex 勝ち

雪道で何もできなくなったようだったのでボコボコにしました。

 

・2戦目 サーナイトex 勝ち

雪道ドミネートエコーが突き刺さったので勝ちました。

アルカナシャインでエネルギー2枚めくれてビビりました。

 

・3戦目 ミュウVMAX 負け

基本超エネルギーが4枚も入ってました。無理で草。

 

・4戦目 ギガマグネットディアルガVSTAR 負け

元々相当な不利マッチだとは思いますが、先2ギガマグネットで4枚つけられた上に先2から3ターンくらい連続でボスの指令が飛んできてオンバットが絶滅しました。

リザードン抜いたのを後悔することになるとは思いませんでした。

 

・5戦目 サーナイトex+デカヌチャンex 勝ち

後攻からおとぼけスピットでラルトスを絶滅させたので勝ちました。

1回クソデカハンマーでオンバーンが一撃で持っていかれそうになったので焦りました。

 

オポネントが3-2の中で2位で予選抜け。運が良かったです。

 

決勝トーナメント

・1戦目 アルセウスギラティナ 勝ち

後1トリニティチャージから入られましたがギラティナが出ていなかったので、先攻2ターン目に手札に持っていたピーニャでダブルターボを割りながらドミネートエコーを宣言しました。

そのままあなぬけのヒモを絡めながらドミネートエコーを宣言し続けていったところ、ダブルターボを貼れないことからロストインパクトのコストが枯渇し、最終盤面で1ターン殴れないターンが発生したのでロストマインでサイドを進めきって勝ち。

 

・2戦目 ミュウVMAX 勝ち

サイドを5枚先行されましたが、ピーニャでエネルギーを5枚割りながら雪道ドミネートエコーで投了を頂きました。準々決勝で観衆も多い中でこちらが絶望的に見える盤面からすべてをひっくり返したので大歓声が上がりました。ありがとうございます。

ピーニャでエネルギー5枚割るとき大学受験より緊張しました。

 

・3戦目 ミュウVMAX(再戦) 負け

基本超エネルギーが4枚も入っているミュウと再戦で絶望しました。

はじめから絶望なのが分かっているので、先ほどの試合では見せていないガラルファイヤーを通すプランを立ててサイド3枚進行し、雪道ナンジャモドミネートエコーから捲ろうとしましたが最後のボスの指令がサイドの1番上に埋まっていて勝負を決めきれず、基本超エネを引かれて負け。クララを入れていればファイヤーを蘇生して簡単に試合を決められたのでかなり後悔しました。

なお、この試合に勝っていた世界線の決勝戦の相手はアルセウスブラッキージュラルドンだったので恐らく負けていたと思います。

 

・3位決定戦 パオジアンex(再戦) 負け

初戦でボコボコにした恨みを全部晴らされました。

雪道ナンジャモ(2枚)で釣り竿ポケストップネストボール

雪道ナンジャモ(1枚)でポケストップカイ

と引かれて負けたので今日は彼が主人公だったのだと思います。

雪道ナンジャモ手札2枚にしながらおとぼけスピットでゲッコウガを倒したら次の瞬間には裏にいたオンバットが月光手裏剣で全滅してて泡吹いて倒れました。

 

2023/06/19 追記

新カードについて

ポケモンカード151発売翌々日に開催された第4回サナブラ杯にオンバーンを持っていったので新カードによる変更点を書きます。

 

ガチガチバンド

最強です。1進化ポケモンのダメージを30軽減する効果。

スタジアムをスタジアムで壊させない性質上相手は常にロストスイーパーと作業員を大切に使うしかないため、ポケモンの道具にロストスイーパーを使っている余裕がありません。雪道を剝がされてもガチガチバンドは残るので有効に使いやすいです。

 

具体的なダメージライン

ギラティナVSTARのロストインパクトなどの280ダメージを耐える

ロストギラティナだと残り1点をロストマインで回収されてしまうためあまり有利にはなりませんが、アルセウスギラティナの攻撃を耐えられることは大きな意味を持ちます。これだけでデッキ相性がひっくり返るほどの差があります。

 

サーナイトの7エネブレインウェーブ270ダメージを耐える

サーナイトのHPが140なので、サイコエンブレイスで気絶しない範囲に加速できる限界枚数が6枚で、そこに基本超エネルギーを手貼りした7枚まで耐えられます。

ドミネートエコーの効果でリバーサルエネルギーは貼れないので、雪道ドミネートエコーに対して作業員からサイコエンブレイスを使われても攻撃を耐えることができます。

 

ちなみに自主大会でお守りフワンテ飛んできて負けました。

 

・おとぼけスピットを3回耐える

110ダメージだと3回で倒されてしまいますが、80ダメージでは260を削り切るのに4回かかります。

キュワワーにおんみつひこうを当てられる場合はいいのですが、前にいるのがゲッコウガやウッウで、火力の都合からドミネートエコーを選択したい場合にも負担を大きく軽減できるのが強力です。

 

ミュウex

オンバーンが出せない高火力やベンチ狙撃を叩き出せる可能性があり、使えると強力です。しかしロスト軸とは言ってもオンバーンの場合はいつでもミラージュゲートを引き次第雑に使ってもいいのに対し、一般的なロストバレットのようにピン差しのアタッカーをミラージュゲートから起動する動きをするには山札のエネルギーを管理せねばならず、オンバーンデッキにその能力はないため採用は苦しめです。使えることはあると思いますが、ご都合上振れデッキの域を出ないと思います。

 

エリカの招待、サカキのカリスマ、スナッチアーム

おもろそうだけどおもろそうなだけ。

 

デッキリスト

デッキコード:b5w5fv-5MfPB7-VkVFfw

 

こくばバドレックスVを抜きました。

理由は、こくばが有効に働く状況が、こくばによって不利を被る状況より少ないと考えたからです。

こくばが有効に使えるのはルギア対面の後攻だけです。

つまり、こくばが有効に使える確率をあえて数値化するならば

ルギアにマッチする確率(高く見積もって3割とか?)×じゃんけんに負けて後攻になる確率(5割)×後1雪道シャドーミストを決められる確率(多分6割くらい)×ルギアが先攻2ターン目にアッセンブルスターを宣言できる確率(7割くらい?知らんけど。)×ルギアが手札にロストスイーパーを抱えていない確率(8割くらい?)

というような感じになり、こくばがルギア以外の対面でスタートしてしまう確率(7割くらい×約1/10)よりも低くなると考えたからです。

 

空いた分はデッキの安定感とエネ配分などを考慮して組み換え、上記のリストになりました。

 

2023/07/03 追記

第2回きんのはばたき杯にオンバーンexで出場しました。

使用リスト

デッキコード:iggNNN-36G6l4-nNin9n

 

結晶の洞窟は、ドミネートエコーの効果で固定することで永久に回復することができるので、ギラティナ以外のロスト系デッキ対面で有効に働くことを目論んでの採用。

マッチングは後述しますがロストデッキと全然当たらなかったので活躍の機会はありませんでした。

洞窟採用のついでに採用したロストスイーパーは、使い終わったガチガチバンドや嵩張った雪道をロストに送ってロストマインを打ちやすくしてくれて便利だったので高評価です。

使ってみたい人は洞窟2枚→レベルボールとあなぬけのヒモのように丸くした方がいいと思います。

 

マッチング

予選

サーナイト 勝ち

時間切れで投了を頂きました。ありがとうございます。時間管理もっと気をつけます。

 

ロストギラティナ 負け

マナフィスタートで何も使えるカードが無く、おとぼけスピットで種切れ負け。

 

サーナイト 勝ち

ロックが決まって勝ち。

 

ミュウ 勝ち

初動のウッウロボ裏から何も動けていないようだったので、雪道ドミネートエコーで完全に蓋をして勝ち。

 

サーナイト 勝ち

ギリギリの勝負でしたが、最後の最後で作業員1枚採用に賭けたプレイが通って何とか勝ち。

 

予選 4-1 順位9位でオポ落ち。

 

サイドイベント

アルセウスパオジアン 勝ち

雪道ドミネートエコーでスターバースを止めたまま、呼べるだけセビエを呼んで枯らして勝ち。

 

ダブルターボ型スナッチミュウ 勝ち

ボスの指令オンバーンex、スナッチアームでピーニャが見えてお相手天を仰ぐ。

ガチガチバンドを除去+タブレット3枚要求に賭けるも1枚届かず、ピーニャドミネートエコーで詰んで勝ち。

 

サーナイト 勝ち

いつも通りロックして勝ち。

 

カビゴンLO 負け

先2先3のとりあえず野盗三姉妹で7枚持っていかれて草。

全然対戦経験が無い対面で、致命的なプレイミスを何度もしてしまいました。

とても勉強になりました。ありがとうございました。

 

アルセウスドードリオ 勝ち

はたらくまえばに加えて爆走ドローで山を引いてくるアルセウスデッキでした。

スターバースを止め続けて一度も使われることなくサイド取り切って勝ち。

 

サイドイベント 4-1

 

2023/07/10 追記

ゴールデン・サナブラ杯にオンバーンexで出場しました。

使用リスト

デッキコード:gQngLH-0ZAti0-PLHLNQ

 

マッチング

ロストグレイシア 勝ち

 

ロストカイリュー 勝ち

 

げんえいへんげバレット 勝ち

 

ロストカイリュー 負け

後手2ロストマインでほぼ種切れしたので投了。

 

チーム2-2だったので予選落ち。

 

おわりに

まぁまぁ面白いので興味のある人は使ってみてください。

 

何かありましたらTwitter(@Luke_Noivern)までお願いします。