底なし沼の底

The two moves have become one! It's a combined move!

【日記】どうしてゲームに勝ちたいか

最近ぼんやり考えていることを文字に起こしておこうかと思い立ったので日記を書きます。

 

最近ポケカのCL福岡に出ました。

僕が大型大会に出るのは去年のCL愛知以来なので1年ぶりくらいでしょうか。

今回は一緒に出ることになった仲間が多く、大会前から練習したり議論したりをたくさんしました。

そしてCL福岡当日を迎え、勝ったやつも負けたやつもいました。僕の戦績も中々しょうもないものでした。

 

今回書く話題はそうした日々の中で周囲と自分の間に感じたギャップについてです。

後輩たちの「勝ちたい」という気持ち、「負けて悔しい」という気持ち、その熱量がすごいんです。僕にはその熱が全く理解できないのです。

 

そんな彼らを見て、少し前に流れてきたこんなのを思い出していました。

あまりにも僕に該当する内容であったので、「ASD」なる語彙を調べてみたところ、これまた述べられている特徴のすべてが僕に一致しているように感じられました。(自閉スペクトラム症とかいう名前がついているものに自覚症状があるというのは気持ちのいいものではありませんが、話の筋から脱線するので一旦置いておきます。)

 

そして、僕の中で彼らの「勝ちたい」という欲望は承認欲求から来るものであるのかもしれない、という仮説が生まれました。

「褒められても自分が満足してないと素直に喜べない」というのはまさしくその通りで、CLに置き換えてみると「自分が今回用意した構築・プレイはこのCLを勝ち上がるに相応しいだけのものであると自負できる。だから、その答え合わせとして勝利を手にしたい。」となります。その結果として勝負に勝ち、名声を得たならそれはこの上なく嬉しいです。

 

勝つことによって多くの人から賞賛を浴びることには大して興味が無く、正確に言うと「自分を賞賛している人間は、自分のことを正しく評価できるだけの人間であり、正しく評価をした上で賞賛しているのか?」という疑問を感じてしまいます。

ポケモンほど大きなコンテンツで大会の結果を見て褒めてくれる人たちは、ごく身近な仲間を含めても、具体的に自分のことを正しく評価した上で賞賛してくれる人など割合としてごくごくわずかに決まっているからです。

 

自分の中で微妙だと思っている完成度で勝ち上がっている僕を想像しても恐らく大して喜んではいないでしょうし、周りに褒められても「運勝ちですよ」としか返していないところを容易に想像できます。(そういう意味で今回のデッキはちょっと自信あったし、対戦の内容は結構下振れた方だという感覚があるので寂しくはあります。)

 

もちろん褒めてくれる分にはありがたいですし社交辞令的な感謝こそしますが、自らの行動のモチベーションを決定づけるほどの力があるわけではありません。

 

自分で言うのもおこがましいし失礼なので嫌ですが、練習や議論をする中では僕が彼らに対して教える側に立っていることもしばしばあり、僕の勝利数への期待値が彼らに比べて劣っているとかそういうことも特段無いと僕は思います。申し訳ないけど間近で練習を見てきての感想として、正直に言って高い確率でCLのトップカットに残りWCSの出場権を獲得してくると期待されるわけではないです。実際多分別に彼らもそこを目指して大会に出ているわけではないと僕は思っています。

だから僕の理論で言えば、それで勝って嬉しいか?褒められて嬉しいか?負けたところで悔しいか?という話になってしまいます。

でも彼らの勝ちたいという気持ちと負けて悔しいという気持ちだけはすごいと思いました。それは僕には存在しない感情でした。

 

「勝ったという事実が欲しい」という気持ちは僕にもあります。やはり大きな舞台で勝てばそれだけ自分が集客力を得ることになりますから、それを通して新たな繋がりや知見を得て、自分の世界を広げたいと思っています。「勝ちたい」というのは少なくとも承認欲求より、そういった知的好奇心に由来しています。

だから、細々と自分が正しいと思う考えをデッキの解説という形で発信し続けてきました。剣盾で結構勝ってた時はそれのおかげで新たな繋がりが生まれる機会も多少あったわけで、そういう体験を大切にしています。

余談ですが、わざわざポケカの記事をnoteではなくはてなブログで投稿し続けているのも同じ理由です。ポケカのnoteが投稿されたら片っ端から流す害悪なbotが存在するので、自分の意図しない閲覧者を獲得し得るからです。でも最新情報を追えるので便利です。皆さんもフォローしておきましょう。

 

彼らの勝利への貪欲さの源泉が承認欲求であるという仮説が正しいか否かの答えは出ていませんが、さて、今日こんなものが流れてきました。結構いいこと書いてあります。さすがはshogunさんです。動画は全部見てますしたまに雑談生放送も聞いてます。ありがとうございます。

note.com

 

とりあえず勝てるように”デデデ”を使うということ。その方がモチベーションに繋がるというものです。

この考えに異論はありません。未経験のゲームへの導入として非常に良い手段であると思います。

今、上に述べた承認欲求を源泉として勝ちを目指す気持ちについて考えていたことを踏まえると、”デデデ”を選ぶという手法はこの感情に立脚しているような気がしてきました。

ゲームを通じて色々な世界を見たいという気持ちを多少なり持っている以上、今回のCL福岡は「勝ちたい」という市場を理解することは大切だ、という考えに至る契機となりました。

 

 

 

話は変わりますが、shogunさんの記事が出たことで思いついた話のネタをもう1つだけ。

スマブラってキャラクターの数がめっちゃ多くて、それでいて強いキャラと弱いキャラの格差がかなり小さい良いバランスをしていると思います。

が故に、上位プレイヤーは常に「ただのなんか強い人」ではなく、「強豪○○使い」という名を冠することとなっており、特定のキャラクターと紐づけて社会に記憶されます。shogunさんとスネークは誰もがセットでイメージしますよね。

それはもちろん、shogunさんがスネークを使うのが上手くて実績を持っているから得ている称号なわけなんですが、ポケモンで似たようなことがあるでしょうか。

 

ゴリラガエン使いの○○さん、とか聞きませんよね。ポケモンカードなら尚更です。ミュウしか使わな過ぎてミュウの人と化しているまほうじんさんとか一応いますけど、キャラクターとプレイヤーの紐づけという観点でスマブラと比較してポケモンは圧倒的に希薄です。

そりゃ手持ち6匹いるし使えるプールも変わるしルールも変わるし当たり前なんですけど、スマブラってコンテンツこの点でめっちゃ強いよな~って思いました。

 

昔、ニコニコ動画での対戦実況動画投稿が盛んだった頃を思い出せば○○の人という認知は色んなところで広がっていて、今思えば僕はあれが好きだったのかもしれないなと思いました。今はあんまりそういうのを聞かなくなったかなぁと思います。

 

上に述べたような僕が勝ちたいと思ってゲームをプレイする時のモチベーションを考えると、僕が勝った時に何かの属性を付与して認知されるというのは非常に大きなメリットです。

そういう気持ちがあるので、何か1つのテーマを主張してプレイすることが多く、””好きなポケモンとしてオンバーンを設定している””のもその一環かもしれません。

 

スマブラもそういう視点で始めたものなので、ずーーーっと原作が好きなホムラ / ヒカリを使っています。でも全然上達しない。一生「魔境」に幽閉されています。

 

なんだかんだ講釈垂れてもやっぱ勝たないと意味ねー。やっぱ俺も勝ちてぇなあ。