底なし沼の底

The two moves have become one! It's a combined move!

【ポケカAdvent Calendar 15日目】「変なデッキ」を作る上で大切にしたいこと

 

はじめに

はじめまして。Lukeと申します。

この度いちょーさん主催のポケモンカード Advent Calendar企画に参加させて頂くことになりました。

企画概要はこちらのリンクからどうぞ。

ポケカアドベントカレンダー企画募集要項 - いちょーのブログ

 

12月1日から25日までポケカに関する記事を毎日楽しみながらクリスマスを迎える、そんな企画です。

僕は12/15の担当ということで、ここまで既にたくさん素敵な記事が投稿されていますので是非以下のリンクからチェックして頂けるといいかと思います。

ポケモンカード Advent Calendar 2022 - Adventar

 

この企画で初めて僕を知ったという人も多いかと思いますので、ポケカの経歴に関して少しだけ自己紹介しておきます。

 

自己紹介

Luke(ルーク)と言います(たまに何て読みますか?って言われます。すみません。)

ジムバトルに出たりといった活動を本格化させたのはTAGオールスターズを購入したあたりからですので、ポケカ歴は3年ほどといったところです。

 

ポケカを始めてすぐにコロナ禍が始まって、相手のデッキに触れる形のシャッフルにはほとんど縁がありません。同じような方は多いのではないでしょうか。

2021年の頭ころにポケカ公式のイベントが全てストップした折、ジムバトルのようにみんなが思い思いに作ったデッキで対戦・交流ができる場を作りたいと思いDiscordサーバーを立ち上げ、そこで本企画主催のいちょーさんと知り合いました。

 

ポケカへの取り組み方として僕は「変なデッキを作る人」という見方をされることが多い人間です。大型大会などにおいても、所謂環境Tier1と呼ばれるようなデッキタイプとは少し外れたメタ的なデッキや、採用率の低いカードに注目したデッキを使用することが多いです。

その一番の理由は「面白いから」であるのですが、大会などに持っていく以上、環境上位デッキを使わない理由が「逆張り」止まりになってしまっては非常にカッコ悪いとも思います。

何か好きなポケモン、カードを軸としている場合はそれも一つの答えだと思うので構いませんが、そうでもないのに「ただ何となく嫌だから」で逆張るのはダサいです。

 

毎回必ず自分の中でそのデッキを使用する理論を組み立て、大会でそれが成立するかの検討を重ねて持ち込みます。(最終的に環境上位デッキと比較した結果が均衡した場合、「面白いから」を理由にデッキ選択をすることは多いですが笑。)

 

今回はそんな僕の「デッキ作り・調整・考え方」に焦点を当てて執筆してみようかと思います。

 

せっかくなので「面白いから」についてもう少し言及しておくと、少し変わった環境で見ないデッキをジムバトルや大会に持ち込むと、「変わったデッキですね」「どういうデッキなんですか」といった話題が生まれ、初めましての人とのコミュニケーションに大きく貢献してくれますし、覚えてもらいやすいです。

僕がポケモンカードをやっている(始めた)理由の一つに、オンラインのゲームとは違って対面でのコミュニケーションから人脈が広がるコンテンツの素晴らしさに魅了されたというのもあります。「変なデッキ」を考え続けることは僕のポケカ活動の原点を支え続けてくれているとも言えるのです。

 

さて、では本題に入りたいと思います。

 

””環境デッキ””を使うということ

最近ポケカに本格参入して有名なデュエルマスターズのプレイヤーであるZweilanceさんがよく発信していることに「カードゲームは強いデッキを強く使うやつが一番強い」というのがあります。僕もそう思います。この考え方で突き進めるヤツが結局一番強いです。

 

そして同じく彼の言葉に「仮に環境外のデッキを使うとしても、環境デッキを自分で回して理解する必要がある」というのもあります。これも非常に正しい考え方だと思います。

(ツイートの画像などを探そうと思ったんですが結構古くて漁るの大変だったので本人の言葉と全く同じではないですが、ご容赦ください。)

 

僕の思う結論を先に述べると、競技シーンで勝ち上がりたければ有益な練習を積んで一番強いデッキを一番強く使えるようになるのが一番だと思います。

この「有益」の意味するところは書こうと思っていたら本企画の2日目に全部書かれてしまったのでリンク貼っときます。すごくいい記事でおすすめです。

【ポケカAdvent Calender】その練習は本当に練習なのか【2日目】|ともぽん|note

 

このような取り組みができるならば、それが一番勝ちに近づく考え方です。

しかしこれは誰にでもできることではないとも思います。このある意味体育会系と言える活動に付き合ってくれる仲間が必要で、そして自分1人ではなく誰かと一緒に取り組む時間が大きな割合を占めることとなると思います。ある程度頻繁に人と練習できる環境にない人には結構難しいことなんじゃないかと思っています。

後述しますが、対して「変なデッキ」への取り組みでは自分1人でポケカと向き合う時間が比較的多くなります。

 

また、これは何のゲームでもそうですが、環境上位のデッキにはミラーマッチというのが付き物です。ほとんど同じ構成のデッキ同士がぶつかりあったとき、ゲームを左右する要素は色々あるにせよ有益に流した汗の多い方が最終的に勝率は高くなるはずだと思います。

 

そして当然のことながら、みんなカードゲームだけをして生活をしているわけではなく、仕事に行ったり学校に行ったりしないといけないわけで1人の人間が持てる時間のリソースには限りがあります。その中で、結果が出るかもわからない「変なデッキ」の模索に使う時間は基本的には無駄となる可能性が高く、期待値の低い行動と言えます。

 

「変なデッキ」の模索

環境デッキは完成度の差こそあれ、ある程度の形になったものは大抵インターネットに多く流れていて、まずはそれを真似してから試行錯誤を始めることができます。

一方で「変なデッキ」は組もうと思ったデッキコンセプトに対して探して見つかるサンプルの数も質も高くはないことが多く、新雪を自らの足で固めて進んで行くように1から自分で組み立てていく必要があり「そこそこ」の形になるまでに一定の時間を要します。何なら頑張った挙句「そこそこ」にすらならずに没にすることの方が多いです。

この試行錯誤を自分で繰り返す必要があり、「変なデッキ」への取り組みは1人で向き合う時間が多いと思う理由です。あまりにもどうしようもないデッキリストを見せられてどう思う?って聞かれても普通は「いや知らんし。」って答えますからね。

そういう意味では比較的普段から人と練習する機会を多く持たない僕に向いている活動とも言えます。

 

話が逸れましたが「変なデッキ」を作ることは勝ちを目指すのであれば遠回りなわけで、それでも時々大型大会でそれまで全く見たことのなかったデッキタイプが上がってくるのは、そういった見込みの薄い探求を続ける少数派の努力が結実した結果でもあります。最近ではCL京都のクワガノンデッキやJCSの雷パルキアが記憶に新しいですね。

これらのデッキタイプは僕も早くに見出して具体的な調整を重ねていたので、CLで注目を浴びているのを見たときは少し誇らしい気持ちでした。自分や自分の仲間が出場できるのが一番なんですけどね。

 

「変なデッキ」の調整

これまでに述べてきた通り、変なデッキを作る人間はよほどのポケカ星人でない限り、環境デッキを一通り作って全て回して動きを理解し、環境の変化を追い続けるというのは厳しいものがあります。1人の人間にできることは限られています。

 

しかし「変なデッキ」を握るのだとしても、環境デッキの中身をしっかりと理解しておくことの重要性は変わりません。

ここで初めて仲間を頼りたいと思います。自分が把握しきれない環境デッキを日頃から好んで回している人と議論を交わすことができるからです。

1人で活動する時間が多くなりがちとは書きましたが、仲間との時間がなければ完成しないものでもあります。ここでポケカ仲間への要件は、先に貼ったリンクで語られている練習仲間であることに加えて

・変なデッキをなんとなく変なデッキであると一蹴せず、「何の」「どこが」「どう」ダメであるかを議論できる人

である必要があります。案外そういう人って少ないので、身の回りにいたら大切にしたいですね。

例えば本企画主催のいちょーさんなんかはポケカは上手いですが少しマイナーアンチなところがあるので適さないですね。企画初日の沖縄旅行記にあるシティリーグで珍しくキモいデッキ使っててびっくりしました。

 

デッキビルダー自身の努力は勿論ですが、これまで述べてきた「変なデッキ」を作りやすい環境作りが「変なデッキ」が「変なデッキ」の域を脱するための条件の1つでもあり、そのようなコミュニティ作りはとても難しいというのが僕が日頃感じているところです。

 

自己紹介のところで述べたDiscordサーバーの運営や、「変なデッキ」を使ってコミュニティを広げることが廻り廻って「変なデッキ」作りに貢献するコミュニティ作りに繋がってきていると感じる部分もあります。本当にありがたいことです。

ここまで読んで下さった皆さんも、何か「変なデッキ」で外へ繰り出してみてはいかがでしょうか。何か素敵な出会いや発見があるかもしれません。

 

おわりに

以上ポケモンカード Advent Calendar 15日目でした。

明日は、じはんきさんの『ぽけか縁日』が投稿されます。クリスマスまでまだまだ続きますので是非チェックしてください。

 

余談

そこまでの調整を重ねられたデッキばかりではないですが、僕が大量に作ったデッキの大量の没を乗り越えた生き残りの「変なデッキ」は当ブログに載っていますので興味のある方はどうぞ。