- はじめに
- 今回の考察の軸
- 候補1:ネジキ4投レジギガス
- 候補2:ドラピオンムゲンダイナ
- 候補3:キュレムパルキア
- 候補4:Vガードミュウ
- 候補外:アルセウスギラティナサンダース
- 候補外:リファインアルセウス
- おわりに
はじめに
おつかれさまです。Lukeです。
席数を今までの2倍近い3200席として実施される予定の横浜CL2023、席数が増えたんだから当選確率が上がる!ということで期待していた人も多かったかと思います。
ところが蓋を開けてみれば僕を含めた周りのプレイヤーはほぼ全滅でした。
こればっかりは2022シーズンで優先権取ってないのが雑魚なので割り切りということで。何なら個人的には京都や愛知の方が全然行きやすいので落選して嬉しいまであります。
横浜に行ったことがないので中華街とか巡るのちょっと楽しみでしたが、WCSにお楽しみとして取っておこうかなと思います。
さて、今回は当落発表から本番までわずか1週間と異例の鬼スケジュールとなっており、一応抽選通った時のことも考えてそれなりに考察を進めていたので記事にまとめておこうと思います。
今回の考察の軸
環境考察
最も人気があるのはキュワワーとアクロマの実験をデッキエンジンとしたロスト系のデッキだと考えました。一方で、パワーの高さ・対応力の高さはキュレムパルキアが1番だと考えていました。
以下注意したいデッキとして裏工作パルキアを筆頭として、ミュウVMAX、ターボディアルガ、アルセウスバレット系(WCSで見たやつの派生)、アルセウス裏工作、ゾロアークVSTAR、レジギガスを意識しました。
直近で行われたWCSの決勝戦はアルセウス空とぶピカチュウのミラーマッチであり、シマダダイチ選手が決勝に進んでいたことから注目度も非常に高かったと思います。
WCSのカードプールと比較すると日本ではロストアビスとダークファンタズマが追加されていますが、WCS決勝へと登り詰めたデッキがゾロアークとギラティナの両方に対して明確に不利を取っていることは明らかでした。
しかしながら、新たに台頭した「ロストバレット」と呼ばれるデッキタイプ全般に空とぶピカチュウで有利が取れている点も考慮すると、WCSの影響で一定の使用者がいてもおかしくはないと考えていました。
デッキタイプの選定
最もシェアが多いと予想したロスト系デッキの強力な動きの一つに「ロストマイン+ツツジ」というものがあります。ロストマインでインテレオンへの進化を控えたジメレオンやビーダルを処理しながら手札干渉することで復帰を困難にするというものです。
また、かがやくサーナイトなどを使って強引にロストインパクトを耐えたとしてもロストマインで無駄なくサイドを回収される危険性もあります。さらにウッウのおとぼけスピットは後攻1ターン目から十分に飛んでくる可能性があります。
以上を踏まえてロスト系デッキに高い勝率を見込めるデッキを作るための前提として、デッキエンジンを低HPのポケモンに依存したデッキタイプは避けることを出発点としました。
また、環境に多いと予想されるデッキの多くはサポート権を「カイ」または「アクロマの実験」に使用する傾向が強いと思ったため、これらに対する牽制となる「マリィ」を能動的に使っていけるデッキタイプが好ましいとも考えました。
候補1:ネジキ4投レジギガス
デッキコード:cKKK4c-GS7yOU-8D884c
ロストアビスでネジキが実装されてから、こだいのえいちで変な技を打ちたい気持ちで使っていたネジキ4投のレジギガスです。最初は半分ふざけて作ったものですが、ネジキをフル投入したことで安定感、パワーともに大幅に向上したと思います。
定期的にジムバトルに持って行ったりしている中でも非常に勝率が高かったです。
エンペルトV、ガラルマタドガス、シンオウ神殿、崩れたスタジアム、ロストシティの5種類のメタカードさえ踏まなければ全対面有利に戦えると言っていいほどに環境上の立ち位置が良いと思います。
少し特殊なデッキなので解説を挟みます。
ネジキの役割
こだいのえいちを使用したレジを別のポケモンと入れ替えてレジ以外のポケモンのワザを打つ、というのが最も直観的な使い方かと思いますが、ネジキの強さの本質はもっと違うところにあります。同種レジで殴り続けるハードルが飛躍的に下がるのです。
従来のレジギガスデッキでは、パルキアに対しテラスパークを連打したい状況の場合、「倒されたレジエレキをふつうのつりざおで山に返す」→「ボールなどでベンチにレジエレキを戻す」→「回収ネットで前を回収してレジエレキを場に出す」という流れを踏む必要がありました。
ところが、ネジキがあると「ふつうのつりざお」「ボール」「回収ネット」の3枚かけてする動きを「何でもいいレジ1枚」「ネジキ」の2枚のみで達成することができます。例えばレジエレキが欠けた盤面で手札にレジアイスを抱えている場合、「レジアイスをバトル場に出す」→「バトル場のレジアイスにネジキを使用」→「手札のレジアイスをベンチに出す」という流れで盤面の修復が達成されます。
従来、上に挙げた3種のグッズを揃えるために博士の研究で山を掘り進まねばならないシーンがありましたが、同様の状況をネジキ1枚で解決できるためリソースの管理が非常に簡単です。
2つめの役割はかがやくゲッコウガを場から消すことです。従来のレジギガスデッキでは手札にドローサポートが無いと基本的には詰んでしまっていましたが、このデッキではボールとエネ(+回収ネット)さえあれば隠し札で山札を掘りに行けます。もちろんこだいのえいち発動時にはゲッコウガには消えてもらわないと困りますが、そのための札として回収ネット4枚に加えてネジキ4枚も使用できるのがポイントです。副次的な効果としてポケストップを回すリスクが小さいです。むしろレジが落ちてくれてラッキーまであります。総合して、間接的にネジキがデッキの安定感に貢献しています。
各種カード解説
レジエレキ
パルキア以外の対面でレジエレキだけがHP120で負け筋となるケースが多いため、ターゲットボルトのレジエレキと散らして採用しています。先述したネジキのギミックから、1枚採用でもテラスパークを連打するハードルが低めです。アルセウス裏工作のノコッチに対してターゲットボルトを打ち込む場面が存在するのと、普通にでんじソナー強いです。
レジドラゴ
ドラゴンエナジーの採用理由は
・ミュウツーVUNIONの超再生に追いつくことができる
・ベルト込みで270のVSTARを倒せる
の3点が大きいですが、ミュウツーVUNIONのコントロールデッキはミュウツー以前に通せんぼカビゴンで積むのでノーカンです。キュレムは逃げ3でレジスチルのヘビーボンバーが通らないので、レジギガスを拒否するため敢えて進化しないプレイングが苦しいです。さらにウォッシュ水エネルギーでアメイジングデスやブリザードバインドすら拒否されるため、ドラゴンエナジーが打てると楽になりますが、ヤレユータン型ではマナフィの採用が薄めだと思っているので何とかなるかな?と思っています。
また、このデッキは回すためにりゅうのひほうがほぼ必須であるため、ドラゴンエナジーは事実上ネジキでしか場に出せないカードとなってしまいます。ゆえにレジドラゴでありながら「レジドラゴである」という役割を遂行できず、イベルタルと役割が被るので不採用です。
かがやくゲッコウガ
先述した役割のほかに月光手裏剣を打つこともできます。
レジエレキのテラスパークと併せて強烈な盤面破壊性能を持つため、マナフィが出てこなければかなり好き放題できます。げっこうしゅりけんを打つためにゲッコウガを蘇生したターンはオマケで隠し札が言えるのも良いです。
こだわりベルト
VMAXを倒すのと、お守りもツールジャマーもついていないパルキアをテラスパークで倒すのにも必要です。抽選結果が出る直前の大会結果などを見ているとレジギガスが高いシェアとなっており、パルキアのツールジャマーやミュウVMAXのロストシティが増えると予想したためそこまで必要なカードではないかな?と思って抜いてみました。
マナフィが出なければテラスパークで回収できたり最悪アメイジングデスで補えたりもします。空いた枠はエンペルトVの対策と事故率低減を兼ねてセレナに回しています。
マリィ
相手の手札に干渉するというよりは自分の手札をリフレッシュする意味合いが強いです。ネジキを切らずに動きたいですし、サポートをあまり入れずに特性で回していく形なので固まった手札は流したいです。ついでに相手が事故るのでラッキー。
基本炎エネルギー
序盤前にいるのは大体レジドラゴなので、単純に色付きエネルギーの枚数が増えて殴りだしの速度が上がります。環境のスタジアムがトレーニングコートに大きく偏っており、イベルタルとレジギガスを1ターン起動するには手札からエネルギーの手張りが必要になる他、隠し札に使えるのでタダ乗りして便利なことがあります。実際のところは先にエネを貼っておいたところにネジキでイベルタルを出したり、キャプチャーエネルギーの貼り先をレジギガスにしたりしておくのでオマケ程度です。
候補2:ドラピオンムゲンダイナ
デッキコード:8ccGG8-79Xf5v-KcK8cD
過去に投稿したこのデッキです。
先述した「能動的にマリィが打てる」要素を持ち、VSTAR全般に対して有利な殴り合いを仕掛けることができます。前回の記事でキュレムVMAXは不利対面だと書きましたが、今回の環境でキュレムはかなり強いデッキと位置付けていたので、そこに勝てないムゲンダイナは候補外としていました。しかし、Vガードエネルギーによってほぼ常にキュレムVMAXに対して5エネトラッシュを要求できる(ベルト+4エネでは足りない)ようになり、さらにセレナとキャプチャーアロマの強化を受けて候補入りしました。
セレナは基本的にはホップ同然だと思っていますが、ムゲンダイナデッキに限っては強い状況の多いカードだと思います。
Vガードエネルギーここがスゴい!
・キュレムVMAXのダイフロスト要求が5エネ
・アルセウスのダブルターボ付きトリニティノヴァ+基本エネトリニティノヴァを耐える
・ベンチ13体あくうのうねりにベルトとシューターまで要求する
キャプチャーアロマについて
正直言ってふざけているようにしか見えないテキストをしています。
半信半疑ながらスーパーボールと比較する必要性は感じていたので検討してみることにしました。
ムゲンダイナデッキにおいてスーパーボールは「とりあえず何かしらたねポケモンは当たるやろ」というカードであり、一方でキャプチャーアロマはたねポケモンになる確率が50%なので、何でもいいからポケモンを置いてドレッドエンドのダメージを伸ばしたいような状況ではキャプチャーアロマが劣っています。他の状況では欲しいカードを持ってこられるキャプチャーアロマが優秀かと思います。
たねポケモンに触りたい状況として、初手でキャプチャーアロマあるいはスーパーボールでクロバットVを当てないと事故死して絶命するいうのが考えられますが、この確率はわずかにキャプチャーアロマの方が高いです。
また、ハイパーボール2枚の手札とハイパーボールとキャプチャーアロマが1枚ずつの手札では後者が完全上位互換であると言えます。
これらの理由でスーパーボールよりも価値が高いと位置づけましたが、3枚以上採用すると「これ以上要らない進化ポケモンが当たる」という状況が大幅に増えると判断して2枚採用としています。
対ロストデッキについて
「おとぼけスピット+ロストインパクト → スターレクイエムでムゲンダイナVMAXを3-3で取られると勝てない」ので、ロストデッキが序盤ペラペラ山札捲って遊んでいる段階からムゲンダイナでウッウの相手をしてはならない、という研究結果が出ました。そのためウッウを倒せてウッウに倒されないサイドが1or2のポケモンが必要になったわけですが、悪タイプのたねポケモンにはこれが案外いません。そこでガラルファイヤーVの採用に至りました。アサルトゲートのフーパは強いのですが、おとぼけスピットを耐えたあと裏に下げる処理が面倒臭いという点や、そもそもウッウはこちらから倒すことができない点が問題となり抜けました。一応ガラルファイヤーVはベルト+ポイズンビーク+ハザードスターでオーラバーンを270点まで伸ばすことができるので、ツツジやジグザグマを絡めた動きも可能な点が強力です。(前回の記事参照)ただし、ロストデッキに限らずあらゆる方向から月光手裏剣が飛んでくる環境でジグザグマが負け筋になることが多すぎて枚数を絞ったため、そこそこ噛み合いが良くないと難しい動きではあります。
候補3:キュレムパルキア
他人のレシピなのでリストはありません。
真面目に順当に考えるならばキュレムパルキア1択ですらあると思っていました。
候補4:Vガードミュウ
デッキコード:p3y2My-lYHtC8-S3XRUp
ミュウ倒されなきゃ勝ちじゃん。のデッキ。
Vガード+手張りで起動することになるのでフュージョンエネルギーは抜いてしまって、後攻の暴れ択を失ったので余ったサポート権で手札干渉することにしました。
候補外:アルセウスギラティナサンダース
デッキコード:88a8Jx-K1eP4D-8YxG8c
WCSのシマダダイチデッキは、相手のポケモンを弱点を突いて一撃で気絶させるバレット色のあるデッキでした。この役割をロストインパクトに一元化できるのではないか?と考えたのがこれです。メモリーカプセルをギラティナに貼ることでエネルギーを温存して引き裂くを打てるのもポイントが高いです。
没理由
サンダースが立ってもキュレムは止まらない。
候補外:リファインアルセウス
デッキコード:gQQ6nL-dWU5Qf-innnnL
デッキコード:FkwVF1-VhTXYD-dkkv1k
ロストマインで回収されたくない気持ちに立った時、裏工作と違い進化しきってしまえば最後まで強く、チェレンのきくばりで耐えたアルセウスは負け筋にならないことから候補入り。霧の水晶がたくさん入るので先攻1ターン目のアルセウス手張りの再現性が非常に高いのが評価点。
ミュウツーVUNIONは特性でスターレクイエムを受け付けない高HPポケモンでありながら300ダメージを連射できる性能を評価。
没理由
安定感が微妙。序盤を超えられるかどうかがかなり細い。
おわりに
多分抽選通ってたらレジギガス持っていったと思います。CL出る人は頑張ってください。
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