底なし沼の底

The two moves have become one! It's a combined move!

クワガノンカイリュー【2022シーズン6シティリーグ】

 

はじめに

はじめまして。Lukeと申します。

シティリーグシーズン6に参加したので使用したデッキについて記しておきます。

シーズン6のうち最も早い部類の会場で、タイムゲイザー / スペースジャグラーの発売から2週間後の開催です。

 

環境考察とデッキ構築

(どこにでも書いてそうなことなので時間が無い方は飛ばしてもらって大丈夫です)

新弾のうち最も強力であり数が多いと予想されたのはやはりパルキアVSTARであったと思います。同じく新弾からの新勢力としては、ディアルガVSTARレジギガス等の台頭がありました。

従来のデッキタイプとしては言わずと知れたミュウVMAXが変わらず環境トップであり、前回CL愛知でも活躍したアルセウスVSTAR単は高いシェアを占めると予想されました。

他には、パルキアの台頭によって注目を浴びた雷タイプのデッキもちらほら数を増やしてきているという印象を持っていました。

 

このような環境の中で私が特に重視したのがパルキア」「ミュウ」「アルセウスでした。

 

また、これら環境トップのデッキに対しては「ミラーが不毛で」「その発生率も高く」「先攻ゲーの傾向がとても強い」という印象を持っていたことから、強力なデッキであることは承知の上で大会で使用するのが面白くなさそうなので候補から外しました。

 

話を戻しますと、これらのデッキに大幅に不利を取るデッキは候補にすらならないという考えのもとデッキタイプの選択を進めました。

 

新弾発売前までの考察でミュウ、アルセウスの両方に有利に動けるデッキタイプがほとんど無いということはわかっていたので、新弾のカードたちの中に新たな光を求め、今回注目したカードがこちらです。

 

従来の考察の中で、先攻ゲーである現環境で後攻の強い動きがしたいという設計思想があり、例えばダークパッチを活用した「後1オーラバーン」なんかはその一例でした。

 

しかし、そういったデッキタイプの考察をする上でやはり再現性の低さが問題となり没となっていました。

そこで登場したダート自転車の成り損ないみたいなこのカードは、少しこの再現性を後押ししてくれるのではないか?ということで試してみることにしました。

 

後攻でやりたい動きとしてはクワガノンVのパラライズボルトに注目していました。

理由として純粋に多くのデッキの動きを鈍らせ自分のペースで試合を展開できることもありますが、新勢力であるパルキアに弱点を突くことができるというのが大きいです。

 

パラライズボルトを後攻1ターン目で使用するために候補となる動きには

・メロン

・ナタネの活気

・マリィのプライド

・ビート

・ガッツのツルハシ

・ターボパッチ

・エネルギーつけかえ + 特性じゃえんのつばさなど

 

がありますが、このうち入れ替え手段(=エネ加速条件にベンチにいることを含む)を必要としないのがメロンとエネルギーつけかえしかありません。

4枚しか採用できないグッズに依存するのは再現性が低いままで苦しいと考え、ネオラントVの特性ルミナスサインを介してボール系グッズを全て当たりにできるメロンを主軸とした構築をコンセプトとしました。

 

次に、序盤のグッズロックは良いがそれだけで試合を決められるわけではないので、高いダメージを期待できるポケモンを後ろに採用する必要がありました。

メロンを採用したことでスイクンVなどを検討しましたが、いまいちパワーが足りず微妙だなあと感じていました。

そこで、メロン(水エネルギー)と雷エネルギーの採用が確定したので、カイリューVを採用してみました。

このカードは、エクストラレギュレーションでトップシェアを誇るだけあって単体のカードパワーは非常に高いと思います。

こだわりベルトをつけることでVSTARポケモンを一撃で沈める280ダメージを連射することができ、HPも230と高水準です。

 

とはいえ、メロンしかエネ加速手段がないとなると、クワガノンスイクンを1ターン目で育成したあと起動に不安が残っていました。

この問題を解決したのが新カードジラーチVです。(カズくん素敵なアイデアをくれてありがとう)

 

これによってカイリューVの起動が現実的になり、序盤はグッズロックでテンポを奪い、中盤以降はVSTAR一撃の火力を連射して試合を作るコンセプトを完遂できるようになりました。

 

ジラーチVの特性は起動条件こそ厳しいものの、付け替え先はどこでもいいと書いてあるので、本デッキを回す上で必須になるかがやくゲッコウガにエネルギーをバトンすることもできます。

 

なお、後攻の動きを軸として書いていますが、環境に後攻で強い動きがメロディアスエコーくらいしかないため、じゃんけんに勝てば先攻を奪って先2パラライズボルトやドラゴンゲイルを目指す流れになります。

 

以上を踏まえて完成したのが以下のリストです。

デッキリスト

デッキコード:gNQnng-lIKcgZ-n9NHNn

デッキコンセプト

先攻なら2ターン目、後攻なら1ターン目からワザを使っていきます。

グッズロックが刺さるミュウや非Vデッキ(レジギガスを除く)にはパラライズボルトでテンポを取っていき、VSTARポケモンはドラゴンゲイル一撃で仕留めるプランです。

 

ドラゴンゲイルを耐えた大型やグッズロックしながら瀕死まで削ったポケモンを、かがやくゲッコウガで仕留める動きもできる構成になっています。

 

採用カード

クワガノンV 2枚

パルキアとミュウが環境に多いことを受けて2枚。

連撃、レジギガスなどブリザードロンドから入った方が強い場合も多いため、その試合で必要かどうかは吟味して使います。

 

ライコウV、スイクンV 各1枚

後攻1ターン目、先攻2ターン目の動きとしてパラライズボルトよりも強いケースがそれなりにあるため2枚。

2エネでパルキアVSTARを倒せる唯一のポケモンなので、パルキアを重く見るならライコウは必須。

 

カイリューV 2枚

こだわりベルト込みで280ダメージ出せる強いポケモンパルキア以外のVSTAR対面で使います。ミルタンクに上技「ひきさく」でダメージを通せるところもポイント。

HPが230なのでスタークロノスで倒されないのも大きく、ベルトよりもお守りを優先しているディアルガ対面で頼りになるポケモンです。

 

ジラーチV 1枚

デッキコンセプトの核を担う1枚です。採用理由は前述の通り。

 

ネオラントV 1枚

ルミナスサインメロン後1パラライズボルト気持ちいい。必須。

 

クロバットV 1枚

どうしても1ターン目2ターン目の要求が重いので使うことは多いです。

 

ワタシラガV 1枚

手帳よりはずっと使いやすかった便利ポケモンです。

 

ボール8枚+ヒスイのヘビーボール 1枚

全てたねポケモンなのでヒスイのヘビーボールで全員拾うことができます。

ボールは他に強いものが無いので仕方がなく8枚のみ。

 

トレッキングシューズ 4枚

このデッキは確定サーチがなく、ひたすら縦引きするだけの不安定さを抱えているので偉いです。

 

あなぬけのヒモ 1枚 いれかえカート 4枚

後攻1ターン目からワザを打ちたいときには大体必要になるため、4枚では物足りない印象です。グッズロック中にボスの指令で後ろを呼んで入れ替えられずグッズロックが途切れるに賭けるプレイをされる場合があるため、あればあるほど良いです。

 

たねポケモンしか入っていないのでいれかえカートはポケモンいれかえの上位互換。

クイックシューターのリーサル圏内から強引に逃げる使い方をする場面も結構あって強いです。ドラゴンゲイルでばらまいた反動を消せる点も噛み合っていて◎

 

こだわりベルト 3枚

ドラゴンゲイル280、ちょうでんじほう220、パラライズボルト80。

強いのでたくさん欲しい3枚。

 

ツールスクラッパー 1枚

おおきなお守りを採用したVSTARが多いことから採用。

タフネスマントを採用したハピナスに対しても有効で、全てカイリューで1撃圏内にできます。

 

メロン 4枚

説明不要4枚採用。

 

マリィ 1枚

グッズロックで相手の手札があふれかえる場合があるので、マリィを打ちながらグッズロック解除(ちょうでんじほうでアタッカーを倒すなど)の動きが強力です。

もう1枚入れておけば良かったと後悔する試合がありました。

 

セイボリー 2枚

レジギガスに勝つには2~3枚必要だと思っています。ワタシラガVがいることも考えると1枚でもいいと思います。

 

ボスの指令 3枚

パラライズボルトで何かを縛る場面があるため多めにあった方がいいです。

4枚でもいいですが枠の都合で3枚です。

 

レーニングコート 1枚+ガラル鉱山 2枚

序盤の雪道が結構苦しいデッキなのでスタジアムは触れそうな枚数が望ましいです。

ガラル鉱山はミュウVMAXを相手にするなら必須かなと思っています。他の候補として嵐の山脈がありますが、増やすとしてもトレーニングコート2枚目の方が強いと思います。

雪道は張り返せたとしても、ジラーチの特性を止めながら前を倒されるのが一番苦しい(対策不可能)ので、雪道対策でスタジアムをいっぱい積むというのはあまり対策になっていないかなと感じています。ということで3枚。

 

基本水エネルギー 7枚、基本雷エネルギー 3枚、スピード雷エネルギー 2枚 +エネルギー転送 2枚

水エネルギーをトラッシュに送らないと何も始まらないので多め。

雷エネルギーはスピード雷の方がデッキコンセプトとは合致していますが、ジラーチの特性とトレーニングコート、エネルギー転送の噛み合いで基本エネ多めにしています。

 

不採用カード

レントラーV

麻痺にさせてるくらいならドラゴンゲイルでぶっ飛ばした方がいい。と結論づけたので不採用。

 

エンペルトV

レジギガスミルタンクディアンシーあたりの対策に積んでいたことがありますが、大して対策になっていなかったので没。

 

コオリッポ(ブロックフェイス)

同上。

 

そらをとぶピカチュウVMAX

同上。

 

オリジンパルキアVSTAR

自身にスターポータルを使って動くのは無難に強いですが、環境に雷が増えていたのを見てカイリューの代わりはできなさそうだったので不採用です。

HPラインが上がるのも魅力ですが、カイリューの230とパルキアの280を比較して劇的に変わる対面が多くはなかったのも理由の一つです。

 

ツツジ

博士の研究を採用しておらず、意図せず序盤から切ってしまうことは少ないので噛み合っているのですが、負けているときはメロンを使わざるを得ないことも多く、マリィで代用できる点からも使う場面があまりなかったので不採用です。

 

キバナ

序盤に使えない代わりにかがやくゲッコウガにもエネ加速できるサポート。

これがあるとジラーチ+キバナ+手張りで何もついていないゲッコウガが1ターンで起動します。山から1枚確定サーチするより3枚引いてる方が強いことがしばしばあるこのデッキにとって序盤使えないデメリットに見合うほどのメリットを感じられませんでした。

 

博士の研究

未検証。

 

嵐の山脈

ボール枚数をこれ以上増やせるものがないので候補でしたが、嵐の山脈でクワガノンVを持ってくるとガラル鉱山を貼れない噛み合いの悪さが気になったことと、他のスタジアムの方が強かったことから不採用です。

 

シティリーグのマッチング

 

1戦目 白馬パルキア じゃんけん負け後攻 3-6

クロバットスタート手札にボールなし。

何も解決せず3ターンほどそのままドローゴー。何とかたね切れだけは阻止して生き永らえ、辛うじてカイリューVとクワガノンVを起動して白馬VMAXを倒すも間に合わず。

 

2戦目 アルセウスライチュウ じゃんけん負け後攻 6-4

後1パラライズボルトを決めてモココをそのまま倒す。ボスベルトちょうでんじほうで裏のアルセウスVを倒してグッズを解禁し、クワガノンが倒されてカイリューVで倒そうとするもベルトが引けなかったので、次のターンにげっこうしゅりけんで瀕死のアルセウスとモココを倒して勝ち。

 

3戦目 うらこうさくアップルドロップドラパルトVMAX じゃんけん負け後攻 4-6

初手サポなしボールなし。しかも何だそのデッキは。

 

4戦目 ミュウVMAX じゃんけん勝ち先攻 6-0

小学生と思われる少年をグッズロックで嵌め殺して社会の厳しさを教育することとなってしまった。これからもポケモンカードで楽しく遊んでくれたまえ少年。

 

5戦目 うらこうさくアルセウス じゃんけん勝ち先攻 6-0(種切れ)

ノコッチイベルタルをドラゴンゲイルで破壊して試合が終わりました。

 

結果は3-2予選落ち。事故以外全部勝ってるけど事故るから終わり。ってこれCLの時にも同じことを書きましたね多分。

 

使用感・苦手デッキなど

雪道でジラーチを止められてエネルギーがカツカツになるのがとにかくキツいです。

それ以外は事故らなければ十分デッキパワーはあるかなあと思っています。

あまり数はいないですが、ドレディアVSTARがかなり苦しい相手です。

ですが何より、確定サーチがなく全て縦引きでパーツをそろえる性質上、どうしようもない引きをするケースが稀にあるので最大の敵は自分の事故だと思います。それを自分の戦績でもって証明してしまいました。

 

おわりに

デッキ選択の後悔はしていませんし、結構面白いものを作れたかなとは思っています。

CL横浜も落選したことだし、シティもかなり早く終えた方なのでしばらくはのんびり遊ぼうかと思います。

 

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