底なし沼の底

The two moves have become one! It's a combined move!

【CL福岡2022】【S4シティ】月光ムゲンダイナ

 

はじめに

はじめまして。Lukeと申します。

今回運よくCL福岡2022の参加権利を頂いて、当日のマッチも振り返った上でデッキ構築・選択に後悔は無いと言えるデッキを持っていくことができたと思っています。

今回は多くの時間をポケカに割いて生活していたこともあり、使用したデッキと考えていたことについて記しておこうと思います。

 

どこかから見つけてきて読んでくださっている方は、冒頭の目次からつまみ食いしてもらえればと思います。気が付けばすごく長い文章になってしまいましたし、環境考察とかどうせどこでも似たようなことは書いてるので。

 

デッキリスト

CL使用リスト

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デッキコード:LgLnnn-YT4HAr-nLNPnL

 

シティリーグ使用リスト

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デッキコード:gniiLn-AaOMJc-LLgnLH

環境考察

前回の京都大会で活躍したミュウVMAXと、それをメタる側とで環境が回っているというのが大枠での理解でした。それが

 

非Vのデッキ(クワガノンれんげきテンタクル

グッズロックができるフリージオを採用した基本水エネ軸のデッキ(白馬スイクンV連撃ウーラオスなどレベルボール+裏工作を基盤としたデッキ)

 

といったデッキの台頭に表れていると考えていました。

 

それによって非Vに強い連撃ウーラオス三神のデッキが強く、ミュウと同じく超タイプでありながら非Vのポケモンには比較的耐性を持ち非常に高いデッキパワーを誇る黒馬も復活していると見ていました。

 

また、主にミュウVMAXでのクラッシュハンマー採用や、ミュウVMAX対策としてうねりの扇の採用が目立っていると感じており、エネ破壊にある程度耐性のあるデッキタイプを選択したいという思いがありました。

 

さらに、じゃんけんに勝って先攻を選択した方が大きくゲームの流れを掴む傾向が(だいたいミュウVMAXのせいで)加速していると感じていて、後攻でもゲームを取り返せる要素を持ったデッキである必要性も感じていました。

 

頂への雪道については、こうして京都大会と比較すると全体の数としては減ってくるのではないかと考え、雪道があることで使用を躊躇われるがパワーが高いデッキは十分に候補になりうると考えていました。

 

以上のことから候補になったのが

フリージオクイックシューターを軸とした裏工作のデッキ

・何らかの形でグッズロック、非V対面を克服できるミュウVMAX

・基本エネルギー軸で後1オルタージェネシスの確率が高めの三神

・何らかの形で連撃、非V対面を克服できるムゲンダイナ

であり、こくばバドレックスは欲しい要素を大体持っていて強力だと思いましたが、弱点マッチが大変であるという偏見とガラルファイヤーVがどこからでも飛んでくる環境を見て外しました。

 

1つ目のフリージオはそもそもグッズロックの性質上「対戦相手を急かさないといけない場面」が発生するのがかなり嫌で気になっていました。

そこに「クワガノン側が”かみつく”を積極的に狙えばロックされても結構普通に勝てる」という検証結果が知人からもたらされ、候補から外れました。

 

2つ目は思いつきませんでした。マオ&スイレンを積めばグッズロック耐性を上げながらデッキパワーもそれほど落とさずに済むとは考えましたが、どうやってもクワガノンに勝てるビジョンが見えませんでした。フュージョンサクラビス+ベンチバリアとかゴーストブリーチとか考えましたが、ミュウVMAXを使って京都大会で上位に行った知人に聞いて厳しいと言われて諦めました。

 

3つ目は新しい特性ふしぎなしっぽのミュウに可能性を感じて頑張りました。でも全然勝てなくてまとまらなくて、それなりに時間はかけましたが何も得られなかったのでCL1週間前くらいに諦めました。また、相当ファイヤーに寄せないとこくばに勝てる自信がなかったです。

余談ですがこの時にオルタージェネシスGXの乗ったアルティメットレイで(ねっけつレッスン込みの)ゲノセクトVを倒せればミュウVMAXにも勝機があるとの考えからブレイクグローブを採用していましたが、このアイデアを借りてスピードザシアンに勝ったリーフィアファイヤー使いの方がいたらしく面白かったです。

 

4つ目が今回使用したデッキです。こくばバドレックスは弱点相性とか抜きにしてデッキパワーだけを見たら頭一つ抜けて高いと考えていて、弱点のような露骨なメタ要素が無いとまず勝てないくらいの評価観を持っていました。そういう意味でムゲンダイナには大きな信頼を置いてはいました。

 

また、こくばバドレックスがクワガノンに勝つためにはシャドーミストだけでは足りず(クイックシューターに負けるため)、シャドーミストで止めながら裏の準備をしてマリィ+ナイトウォッチャーに入るといった流れが必要になります。そのためクワガノンを対策しようとするとゲンミミに加えてオロヨノ、ミュウミュウといったHP270以下のTAGTEAMが採用される傾向にあるだろう、というのもムゲンダイナにとって追い風であったと思います。

 

やはり課題だったのは連撃ウーラオスクワガノンで、特にクワガノンは何をどう頑張ってもひっくり返せる未来が無いのでマッチングから切るかどうかを悩んでいました。

 

構築

最初に使っていたのは後攻で覚醒からマタドガスを立てることを大きなプランとして置いたブラッキーダイナでした。

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デッキコード:2yMMyS-vO4G3y-pyyMpM

 

裏工作ロックを永久に押し付けてお祈り、連撃ウーラオスはキバナと多めに積んだ付け替えからフーパVを起動するプランのデッキです。

このデッキがパワー安定感ともに中々に高く、CLの1週間前の土日の調整でそれまで考えていた三神を諦めてムゲンダイナに決めました。

 

このデッキも強かったのですが、"キバナ"、"エネルギーつけかえ"の触れるかどうか微妙感がかなりある中で全く違う型である「マニューラGX型」を考えてみるに至りました。

 

マニューラGX型は特性じゃあくチャージのガラルファイヤーも組み合わせることでブラッキーダークライGXの「デッドムーンGX」を有効に使えることが最大の魅力だと考えていて、後攻の場合に追加効果無しで1ターン目から使用することで簡単にじゃんけん結果をひっくり返せる点も評価点でした。

 

一方で、マニューラGXラインを最低でも2-2以上は積む必要があり、ムゲンダイナ - ブラッキー - マタドガスの進化ライン3本が限界だと考えていたことから、ブラッキーマタドガス、あるいはその両方を諦める必要があると思いました。

 

そうなると、「後攻から捲る」という役割がブラッキーダークライと被るマタドガスが抜けることとなり、不利対面のお祈り要素がなくなってしまう懸念がありました。

 

また、先攻のパワーが高いのはブラッキーの方であるのも心配な点でした。

 

一方でエネ破壊耐性や全体的な不利状況からの捲りはマニューラ型の方が上なのは確実で、デッドムーンを起動せずともムゲンダイナ2~3体で攻撃を受けてくるくる回しているだけで強いことは明らかでした。

モミを採用してポケモンが倒されないようにし、盤面のエネルギー数をキープしてデッドムーンに繋げやすくするというアイデアを頂いたのですが、苦しいと思っている対面は大体モミでは解決しておらず、「そもそも論ムゲンダイナVMAXを殴られて耐えている時点で大体勝ってね?」の考えから採用に至りませんでした。

 

話を戻しますが、マニューラでエネルギーを動かしていくならブラッキーである必要性は大きくなく、進化ポケモンでももう1ライン積む余地があります。

そこでムゲンダイナを使うと決めた翌朝、「ポケモン タイプ:悪」で全検索をしながら朝ごはんを食べていたところ1枚のカードに目が留まりました。

それがドンカラスGXです。

 

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特性 よるのしはいしゃ:このポケモンがバトル場にいるかぎり、相手は手札から、「ポケモンのどうぐ」「特殊エネルギー」を出してつけられず「スタジアム」も出せない。

 

これには雷エネルギー2個分として扱う特性バッテリーも該当しており、ボスの指令が0~1枚採用が主流のクワガノンであればほとんど0%の勝率をグンと上げられるのではないだろうか?と期待しました。

ワザは90ダメージとジメレオンまで倒せるのでシャドーミストと違って足りており、闇の石を使えばすぐに用意はできますが、ムゲンダイナデッキで触れるかもわからない闇の石など不純物でしかなく、かといってすぐに立てなければ普通に倒されて終わってしまう。その疑念を振り払ってくれたのがデッドムーンGXです。これによって後攻からでもロックをかけることができ、闇の石を採用せずに済むためデッキとして綺麗にまとまると思いました。

 

とはいえ、所詮はクワガノン対面くらいでしか使わないカードであり、採用の是非は環境におけるクワガノンの数に大きく依存したものとなるのは必然です。

しかし福岡CLに出るにあたってクワガノンを切る判断はとてもできず、最悪ダメだったら最初のブラッキーダイナに戻ろうの気持ちでCLまで残り1週間を「ドンカラスGXを採用したマニュダイナ」の検証にあてることとしました。

 

最終的には何とかいけそうだと判断してこのデッキを握りました。

 

採用カード

デッキリスト再掲。

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ムゲンダイナVMAX・ムゲンダイナV・ガラルファイヤーV・クロバットV

説明割愛。最強。

 

マニューラGX

本当にその試合で必要か、本当に今進化していいか、といったことに悩まされた難しいカードです。

 

ブラッキーダークライGX

じゃんけんに負けて後攻となった場合、先1で的確に前で手張りした白馬スイクンなどトレーナーズを使用しなくとも強い動きの可能性がある対面以外では後攻1ターン目の追加効果なしデッドムーンGXを視野に入れます。特に超タイプの対面では多くの場合これを選択します。

相手のリセットスタンプ、ボスの指令を止めながら追加効果ありデッドムーンGXで一気に勝負を持っていく使い方で出遅れやじゃんけん負けを取り戻していきます。

出遅れていなければ大体ムゲンダイナVMAXが暴れるだけで試合が終わっているので出番はないです。

 

アクジキング(レッドバイキング)

元々は連撃テンタクルに強めのカードとして考えたものですが、ドレッドエンドとの打点の噛み合いが素晴らしく、210点(=ベンチ空き2枠)からHP330までのVMAXからサイド4枚取りを狙えるのがプランとして強力でした。

4エネ起動は手張りがテンポよくできていれば邪悪チャージを使わずに到達でき、あまりハードルは高いと感じませんでした。

他にはフュージョン対面の残りサイド2枚盤面で、相手のベンチにオドリドリラティアスが出ていても穴抜けのヒモがリーサル札となるのが強力でした。

(一応オドリドリラティアスが両方いればラティアスが耐えますが、ムゲンダイナ対面でダイナバリアが強力な以上アクジキングを見せていなければオドリドリから出す択が存在する上、オドリドリラティアスがベンチを2枠も埋めている時点であまり強くないと思うので大体問題ないです。)

 

ドンカラスGX

クワガノンピンポイントメタカード。

特性バッテリーを封じることができます。(公式Q&Aにも記載があります。)

ややこしいですが雪道も貼れないので特性自体を消すのは困難です。

クワガノンは前のドンカラスを下げられるカードがあってもピン差しボスの指令くらいで、そのボスの指令も全てのデッキに採用されているわけではないと考えています。

 

デッドムーンGXで1ターン作りながらヤミカラスを置き、続いてドンカラスに進化して前に立った瞬間、ボスの指令が入っていないデッキはダメージソースがクイックシューターのみとなります。

(基本水エネルギーを採用してアクアバレットを打つデッキもありますが、無色エネ分を供給できないため優先してキャプチャーエネルギーが貼られたジメレオンを倒していきます。)

先攻で相手のアゴジムシが見えていてヤミカラスを置ける場合や、相手が出遅れている場合などはGX権をアンフェアGXに切ります。

 

ボスの指令が採用されている場合は、ドンカラスを後ろに追いやってクイックシューター(or望遠スコープ)+エレキブラスターで倒されますが、それまで可能な限りターンとサイドを稼ぎに行きます。フェザーストームでジメレオンまで倒せるのが偉いです。

ターンを稼ぐことでマニューラGXを立てて盤面にエネルギーを貯めることが可能となるので、アクジキングを起動できるところまで行くのが理想的な動きです。

ドンカラスを倒してもアクジキングは無視できないため、アクジキングを倒しにくるとサイドプランが2-1-2-2となり相手のリーサルターンが延びます。この時、アンフェアGXでふしぎなアメを叩き落していると効いてくる場合があります。

アクジキングを無視はできなくなるまでドンカラスでサイドを稼ぎたいところです。

 

手札が芳しくなくデッドムーンが言えなかったりドンカラスに進化できなかったりした場合でも、ヤミカラスを真っ先にエレキブラスターで処理しなければ危険だと思ってもらえればサイドプランが1-2-2-2で1回増えるのでヤミカラスがそこにいる意味はあります。

 

1-1採用で怪しかったり他対面でほぼ役立たずだったりはしますが、何もしなければムゲンダイナはクワガノンに正真正銘ほぼ100%勝てないデッキなので、ポケモン2枠で一気に勝率を上げられるなら有効だと判断して採用しました。

もちろんヤミカラスドンカラスブラッキーダークライがサイド落ちすると危険なわけですが、相手もボスの指令がサイド落ちした瞬間終わりますし、他対面で使わないカードを2-2積むのは弱いと思ったので1-1採用です。

 

連撃テンタクル対面でスパイラルエネルギーと水の塔を貼れないのが面倒臭いと言われたことはありますが、大きく刺さるほどではないかなあと思っています。

 

他の対面はよほどアンフェアGXが刺さりそうでない限り使わないです。

 

ジグザグマ

全く使わないどころか負け筋になる対面すらあるので何度も抜くか迷いました。

三神をワンパンできるというわかりやすい強さもありますが、一番抜けない理由は「闘弱点ではないガラルファイヤーでガラルサンダーを倒せるようになること」でした。

 

三神については、先2か後1のオルタージェネシスGXの返しで三神を倒せないとかなり苦しい試合となるためやはり必要札でした。「双方が上振れればこちらが勝てる」という気持ちでいると楽です。

三神を倒せなくともデッドムーンGXから捲れる可能性が残っているので、ジグザグマがサイド落ちしても諦めてはいけません。

 

ガラルファイヤー(じゃあくチャージ)

負けているときに捲り返すには追加効果ありデッドムーンGXが非常に有効ですが、負けている盤面というのはエネルギーがあまりたくさんプールできていない場合が多いです。

これを解決して負け試合を取り返せるカードであり、手札にエネルギーが溜まってナイトアセットができないような時には救世主となるカードでもあります。

 

クイックボール 4・ポケモンつうしん 4・スーパーボール 2

進化先や終盤に使いたいアクジキング・ガラルファイヤーを山に返しながら博士を打ちたい場面が多々あること、ポケモンの採用枚数からポケモン通信で戻せるポケモンがいなくて腐るという場面がほとんどないこと、対象無しで使ってナイトアセットの枚数を増やせることの3点からポケモン通信は最大枚数採用。

スーパーボールは欲を言えばもう1枚欲しいところです。

 

ポケモンいれかえ 2・あなぬけのヒモ 2・ふうせん 1・ハイド悪エネルギー 1

デッドムーンGXを後攻1ターン目で宣言した場合に確実に入れ替え札を使いたいということや、逃げエネを払わずに入れ替えて盤面のエネルギーをキープできデッドムーンGX・レッドバイキングに繋げやすいことから入れ替え札は多めに欲しいです。

また、ドンカラスGXを使うときは入れ替えを使って素早く前に立てたいです。

ハイド悪エネルギーはマニューラGXの特性で動かせず不便ですが、逃げ3のムゲンダイナVMAXを逃がしたい場面がそこそこあるためピン採用です。

 

あなぬけのヒモについてですが、ブラッキーVMAXを抜いたことで相手の裏を呼びにくくはなってしまっており、それが特に顕著に響くミュウVMAX対面でボスの代わりになるカードとして気持ち多めの2枚採用です。

前と後ろが両方ミュウVMAXに進化していてウィークガードが両方についている、の状況以外は使えるので相手の構築にもよりますが刺さる場面は多かったです。

 

ともだちてちょう

ブラッキーVMAXを採用したムゲンダイナデッキに代表されるようにムゲンダイナで先攻を取って裏を取りまくって勝つのは理不尽そのものであり、非常に強力です。

このデッキではマニューラを立てたい都合上ブラッキーを採用しておらず、ボスの指令を打つしかないのでその点ではパワーが下がっています。

そこでボスの指令を4投するか、というところですがナイトアセットの邪魔になりやすい問題があります。これを解決できるのが手帳でした。

博士の研究やクイックボールでも気楽に捨ててナイトアセットができ、かつ山のボスの指令の数は保つことができる強力なカードでした。

 

不採用カード

フーパV

連撃ウーラオスに抗える札として採用していましたが、あっても勝てないと考えて抜きました。

マニューラ型なので起動自体は簡単なのですが、根本的に無理でした。

フーパVの偉いところは「闘の弱点を突ける」「闘弱点ではない」「悪タイプで」「HPが220ある」というところです。

ガラルサンダーVはオーラバーン+かんしゃくヘッドで取れるので、フーパで取りたいのは実質的にウーラオスの上下のみです。

 

すなわち最も理想的なのは「キョダイレンゲキを打って前にいる相手のウーラオスVMAXをフーパVで取る」といった展開ですが、この場合こちらのサイドが3枚以下で、残りのサイドプランとしてはサンダー+メッソンなどの2-1となりがちです。

となると大抵の場合、リセットスタンプで手札を3枚以下にされた上でボスの指令が要求されており、相手はキバナ黒帯からやりたいことを全部やってくるので猶予ターンはほぼ無く、「スタンプの返しでボスかデッドムーン追加効果を言わないと負け」が頻発します。最悪スタンプだけでなく雪道まで飛んできて詰む上、ジラーチGXが採用されているとそもそも意味が無いというのもあり、勝率を上げるのにほとんど貢献していないと考えました。

 

このデッキを見て一番多くの人が「変なカード」だと思うのはドンカラスGXだろうと思いますが、「特定の対面でしか使えないがある程度勝率の上昇は見込める」ドンカラスに対してコイツは「特定の対面でしか使えない上に勝率も上がらない」カードとなります。

 

ドンカラスGX採用は怪しいという話は当然議題に挙がるわけですが、そのドンカラス未満のカードを入れる理由はないと最終的には結論しました。

 

レパルダスV

ムゲンダイナはその圧倒的なパワーでタフネスマントがついたスイクンV程度なら吹き飛ばしてしまうため、一番重要なのは大きなお守りがついた三神です。

これはジグザグマと同時にプレイして三神を倒す想定をしており、そもそも2ターン目にジグザグマを置いて280点を出すのが結構な上振れであるため、有効に使える機会がかなり少なそうなことから不採用となりました。

 

モミ

今の環境、「ムゲンダイナVMAXが殴られて耐えてて後ろ倒されたりしてない時点で有利じゃね?」という

遅れを取り返す際には強いですが、そういうときに触れるかまで考えると安定感を増すカードに枠を割きたかったです。

 

うねりの扇

ミュウVMAX対面で必要なカードですが、あなぬけのヒモやレッドバイキングで代替できる場面が多く抜けてしまいました。

 

リセットスタンプ

枠があるなら一応入れたい枠のカードではありますが、デッドムーンGXで捲る方が強いことや、頂への雪道と併用して使えるわけでもないこと、博士の研究で序盤からブンブン回したい性質のデッキであることなどからご都合カードの域を出なかったので不採用となりました。

 

マーシャドー

雪道対策カード。雪道対策で先に置くとムゲンゾーンを開けないことが原因で事故る場面があったため抜けました。

 

大きなおまもり

連撃ウーラオスを見るなら欲しいカードです。

クイックシューター2回+ひゃくれつラッシュ、らいめいげりをムゲンダイナVMAXが耐えることができるため、ムゲンダイナVMAXで相手を倒しに行ける点が大きいです。

 

トキワの森

後述。シティリーグでは採用。

 

CL当日のマッチング

1戦目 三神ドータクンバレット 先攻 3-6 負け

初参加のCLで緊張していたこともあり、練習では一度もやらなかったような致命的なミスを連発し敗北。手張りすら忘れるという有様。何か一つでも忘れてなければエネルギー足りてデッドムーン言えてたので勝てていました。今思えば本当にもったいないです。

ですがこれを機に気持ちを切り替えて次に繋げられたことは幸いでした。

 

2戦目 雪道ピオニーフュージョン 先攻 6-3 勝ち

こちらの混沌のうねりをマーシャドーで破壊して雪道を通してきました。雪道下ではウィークガード込みでドレッドエンドをミュウV以外が耐えるので、ダイナバリアで戦うプランに見受けられました。じゃえんのつばさ、シャドーコネクションも止まっており実質的にオーラバーンで殴る選択肢も奪われた状態となりました。

ですが雪道を貼ってしまえば止まるのは相手も同じこと。手札が細くダイナバリアを打ち続けなければ厳しかったのか、あなぬけのヒモに対してゲノセクトが出てきたので180点乗せた後ベンチが空いたタイミングで「かんしゃくヘッド」で取って勝ち。フュージョンエネルギーは確か見えてなかったはずで、不採用と判断してかんしゃくヘッドを止められることは考慮しませんでした。(違ったらごめんなさい)

 

3戦目 雪道白馬スイクン 先攻 6-3 勝ち

序盤から混沌のうねりを貼りブン回してぐちゃぐちゃにした後、裏工作雪道スタンプキバナで捲ろうとしてきました。

雪道下ドレッドエンドをスイクンに耐えられましたが、タフネスマントが付いていなかったので残り3点をパワーアクセルで削りきって勝ち。

 

4戦目 レッドの挑戦フュージョン 先攻 6-0 勝ち

エナジーミックスからウィークガードがついた裏のミュウVを先2ボスドレッドエンドで倒すことができ、流れをつかんでそのまま殴り切って勝ち。

 

5戦目 ミュウミュウ黒馬マホイップ 後攻 6-0 勝ち

ムゲンダイナVMAXをきちんと通すことができれば勝てる対面だと思いました。

先1ミュウミュウ前手張りスタートで、こちらはマニューラが2枚ともサイドに埋まっているのを確認した(と思う、多分)のでムゲンダイナVへの手張りを大切にするプランを目指しました。前ミュウミュウに手張りでバドレックスも1体だけであることからホラーハウスGX→ポルターガイストが最も危険だと判断して手札を極力使って終了。

 

案の定ポルターガイストが飛んできて50点に抑え、そのままドレッドエンドでミュウミュウを取ったところで投了を頂きました。

 

6戦目 クロススイッチャーふしぎなしっぽ三神ザシアン 先攻 1-6 負け

ドロー。パワーアクセル。どうぞ。ドロー。パワーアクセル。どうぞ。ドロー。パワーアクセル。弱点でミュウ気絶でサイド1枚もらいます。どうぞ。ドロー。パワーアクセル。どうぞ。ありがとうございました。

 

7戦目 ミュウミュウ黒馬 後攻 6-0 勝ち

お相手オロヨノスタート。こちらブラダクスタート。

後1デッドムーンGXで先攻後攻をひっくり返してドレッドエンド3-3で取って勝ち。

 

8戦目 三神ザシアンサンダー 後攻 3-6 負け

ジグザグマが山にいるのも確認していたので、後1デッドムーンで返してワンチャン三神取れれば超ラッキーくらいで回していきたいな。の気持ちでした。

ふとうのつるぎで番を返されたので後2でマリィを使用。マリィで5枚引きました。

パワーアクセル。どうぞ。オルタージェネシス。どうぞ。パワーアクセル。どうぞ。ボスニューラアルティメットレイ。ザシアンに2枚サンダーに1枚。どうぞ。

 

ここでクロバットを引いて事故がようやく解決しましたがもう遅い。間に合うわけがない。

 

結果

5-3でドロップ。ギリギリ勝利賞のビクティニVは頂くことができました。

 

CL総評

負けた試合は極端に酷いプレミと極端に酷い事故のみで、普通にまともと言えるポケカ対戦をして負けた試合が一度もないので悪くはなかったのかなあという感想です。

練習段階での事故率はかなり低く、これだけ再現性があれば当日も大丈夫だと背中を押されて行ってみたら2回もパワーアクセルしか言えない試合があったわけなので仕方がないかなあとも思います。

もっと安定させようという案でスーパーボールの3枚目を積むことは検討していましたが、1つ目はスーパーボール引いたところで何も解決しない試合でしたし今のところ割り切っています。

ムゲンダイナ自体を少ない読みで切っているプレイヤーも多かったようで、黒馬を握っていた方はお二人ともに「運が悪かった」と言っていました。

 

とはいえマッチングを見てわかる通り、ドンカラスアクジキングなどの比較的珍しいカードはおろかオーラバーンすら宣言していないので「マニュ型」「ドンカラス」「アクジキング」といった要素が正しかったのかはわかりません。

でも「ムゲンダイナVMAX」を信じたことは正解だったと胸を張って言えると思っています。

 

シティリーグに向けて

CLの1週間後にシティリーグが控えていました。

今回のCLから反省すべき点は「デッキの安定性」これに尽きます。

周囲からは「運が悪かった。これで変にデッキをいじるほうが危険かもしれない」と言われたりもしましたが、実際に事故って悔しい思いをした身としてはどうしても考えてしまうもの。

CLで似たマニュダイナを握った方が投稿されたnoteは色々と見てみましたが、ボールの枚数やサポートの枚数は大体平均か少し多いくらいではありました。

 

ですがそうして他の方のデッキを見ている中で、僕以外のリスト大半に共通している要素がありました。それが「トキワの森」です。

 

混沌のうねりを1~2枚にさらにトキワの森を2枚といった構成がちらほら見られ、盤面にエネルギーをプールするのが強いこのデッキにおいて強力なカードであることは明白でした。

もちろん、かといって混沌のうねりを1枚安易に削ったりするのが危険であることも事実ではあるので採用は躊躇われました。

 

ですが、雪道を貼ってくるデッキ(=白馬スイクンやサンダースVMAX)はクロススイッチャーの存在はあれどメロンを言ったターンは基本的にボスが言えないことから前のムゲンダイナを攻撃する場面が多く発生します。攻撃されたムゲンダイナのエネルギーは他の場所に逃がすことが可能であり、傷ついたムゲンダイナにエネルギーが残ることはありません。

そういった状況で頂への雪道を貼られると、特性ムゲンゾーンの解除によってこちらは傷ついたムゲンダイナVMAXをトラッシュすることができ、相手側としては勝利が遠のく結果となります。

 

混沌のうねりと比較したトキワの森の弱点は「頂への雪道1枚で張り替えが可能なこと」であり、これがデメリットにならない状況もあることを踏まえると、雪道採用デッキ以外に対するパワーを底上げできるトキワの森を採用しない理由はないと結論づけました。

リセットスタンプを採用しておらず、自分で貼ったトキワの森が著しく邪魔になる機会が少なそうであることも理由の一つです。(もちろん対面によってトキワが大きく相手の助けとなりそうであれば貼りませんが。)

念のためスタジアム全体での枚数を1枚増やして、リセットスタンプやマリィと同時に雪道をプレイされることへの回答をした気分にしておきました。

 

シティ当日のマッチング

シティ当日の使用リスト(再掲)

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デッキコード:gniiLn-AaOMJc-LLgnLH

 

1戦目 白馬スイクン 後攻 5-6 負け

前回のシティでルカメタを使っていた方(過去記事参照)でした。

スイクンを一撃で倒し、新しいダイナで白馬を殴って雪道を貼られ、次にスタジアムを張り替えつつアクジキングを触れれば勝ちという場面でしたがマリィから何も引けず、スタンプ雪道に対して回答できず負け。

 

2戦目 ドラパルトV+サニゴーンV+ミュウツーV-UNION 後攻 6-0 勝ち

言うことなし。弱点でボコボコにして勝ち。

 

3戦目 白馬スイクン 先攻 6-3 勝ち

マリィで手札干渉してボスでムゲンダイナに止めを刺されないように祈りながらぐるぐる回して220点乗ったダイナがベンチに2体、前にHP全快のダイナという状況。

こちらの混沌のうねりに対してリセットホール雪道リセットスタンプも可能だったとのことですが、ムゲンダイナ2体をトラッシュされては勝ち筋がなくなるのでできなかったと言われました。予定通りの動きが決まっていたようで嬉しかったです。

 

結果的に混沌のうねりがそのまま残ったので、ナイトアセットからボスの指令に触って勝利。

 

4戦目 クワガノン 6-1 先攻 勝ち

最初のボール使用からブラダクのサイド落ちを確認し、もしもクワガノンだった時に後からヤミカラスを育てるのが困難と判断して、相手のスタートがメッソンだったので念のためヤミカラスをベンチに出してエンド。

 

アゴジムシが出てきたのでそのまま全力で山を掘ってドンカラスに触り、次のターンにマリィ+アンフェアGX。見せられた手札は「エリカのおもてなし、回収ネット、クイックボール、ふしぎなアメ」の4枚で、場に裏工作インテレオンとメッソンがいたのでエリカと回収ネットを落としましたが、トップで裏工作インテレオンを引かれアメから進化されたためアンフェアGXは結果的にほとんど刺さりませんでした。

 

可能な限りマリィで手札干渉しつつジメレオンからフェザーストームで倒すことを意識しました。アクジキングを作り終え、ボスの指令を打たれますがアクジキングの処理を優先してきたので、サイドレースも間に合うと判断してドレッドエンド2回で〆。

 

ドンカラスGXのことはよくご存じの方で、時間ギリギリの中最後まで素早くプレイしていただけて感謝です。

 

5戦目 サンダースVMAX 6-3 勝ち

マニューラが1枚サイド落ち。雪道が多く採用されているデッキであるのはもちろん、セイボリー2投でかなり苦しかったです。

セイボリーでニューラを消して効率のいいサイドプランを否定しつつ、ジメレオンから処理してモミを言わせないことを心掛けました。

体力満タンのサンダースVMAXが前、ベンチに傷ついたサンダースVMAXがいる状況残りサイド2枚のこちら側がボスの指令を引けば勝ちの場面で中々触れず、互いにマリィの応酬が続きともだちてちょうが引けたところでボスの指令を2枚山に返し、あなぬけのヒモ追加効果なしデッドムーンGXでターンをもらってボスの指令で勝利。

セイボリー2回も言われたらもうポケモンいなかったです。

 

結果

4-1の中でオポネントが最下位だったため予選落ちとなりました。

54人中8人トナメ上がりの10位が最終結果となります。

初戦で負けた方はその後善戦してくれたようで、オポ落ちに大きく関与していなさそうだったのでありがたいところでした。前回大会で負けている相手でもあり、きっと勝ってくれるだろうという信頼はしていました。

 

シティリーグ総評

CLと異なり比較的不利対面ばかり踏んだという印象で、かなり疲れたというのが正直な感想ですが、クワガノンに勝ったことや雪道を貼り返せない盤面づくり等、構築としてやりたかったことを大会の場で発揮することができて満足です。

オポネント落ちとなったことは悔しいですが、次は全勝すればオポネントなんて関係ないの気持ちで頑張りたいと思います。

 

きんのたま杯当日のマッチング

シティリーグの翌日にオーガナイザーの方の自主大会「きんのたま杯」が開催されていたので参加してきました。

 

1戦目 リーフィアファイヤー 先攻 3-6 負け

後1マリィで事故り散らかして3ターンくらい止まって終わり

 

2戦目 パルスワンモココ 先攻 6-5 勝ち

残りサイド4枚から博士の研究でエネ1枚引けばレッドバイキングで勝利の場面、引いてきた7枚が全てサポートからのマリィで全部下に埋められるという天才的プレイを見せるものの何とかギリギリ解決して勝利。

 

3戦目 三神ザシアンファイヤースイクン 先攻 6-0 勝ち

ドレッドエンドでスイクンと三神を順にワンパンして勝ち。

 

4戦目 白馬スイクン 先攻 4-6 負け

先2ドレッドエンドで180点しか出せず、前の白馬を倒せませんでした。

その後ボスで勝ちのターンを2ターン連続スタンプで流されてしまい、博士の研究で手張りのエネが引ければデッドムーンGX追加効果ありで勝ちの場面で引けず、クイックシューターの可能性が無かったので追加効果なしデッドムーンで止めてトップドロー1枚ボスの指令のお祈りをするも届かずボスの指令で後ろを呼ばれて敗北。

 

結果

2-2。

 

デッキ相性所感

だいぶてきとうです。

 

こくばバドレックスVMAX(ミュウツー&ミュウGX型) 有利

ルカメタザシアン 有利

こくばバドレックスVMAX(マホイップV型) 微有利

クワガノン 五分

ミュウVMAX 五分

三神(ガラルサンダーV不採用) 五分

サンダースVMAX 微不利~五分

リーフィアVMAX 微不利~五分

れんげきテンタクル 微不利

はくばバドレックスVMAX 微不利

三神(ガラルサンダーV採用) 不利

れんげきウーラオスVMAX 不利

 

おわりに

これら3大会をもってCレギュレーション落ち前のスタンダードでの大会出場は最後となりそうですが、輝かしい結果こそ出なかったものの最後に自信を持てるデッキと一緒に戦うことができて本当に良かったと思っています。

ここに至るまでに多くの方に話を聞いてもらったり練習に付き合ってもらったりしたことをありがたく思います。

 

 

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