はじめに
はじめまして。Lukeと申します。剣盾で水の誓い+草の誓いの湿原構築を使い続けて1年になりました。
以前投稿した冠の雪原環境での構築の記事から今シーズン新たに開発を試みた並びがありますので、紹介したいと思います。
まだこちらを読んでいない方はこちらから見て頂ければと思います。
【剣盾S12ダブル】カンムリ”湿原”【冠環境の湿原構築について】 - 底なし沼の底
概要
使用した並びは二つ。
①湿原雨カグヤ
②高速移動ジュカイン
以前使っていたインテレオン型の湿原と異なり、ジュカインはトリックルームに対して特に隙を見せるポケモンです。シーズン12に使っていたサンダー型湿原でもトリックルームは苦しい並びでした。
ポリゴン2などで湿原への切り返しとしてトリックルームをしてくる場合にはこちらが湿原を展開しないことで逆に上を取れる展開というのもありますが、をメインとなるエースとして使っている以上が非常に苦しいという問題を抱えていました。
そこで、「湿原下で強力なエース性を発揮でき、かつタイプ相性面からブリザポスに強く出られるダイマックスエース」としてテッカグヤに目をつけました。
そしてしばらく対戦を回してみて気づいたこととして、所謂ガチトリルの並びで選出されるコータスが著しく重く、逆にコータス以外ではトリパを構成する多くのポケモンに有利に立ちまわれていることがわかりました。
そこで、天候を雨にすることでテッカグヤがコータスに強くなり、ブリザポス入りの並びに対しても強く立ち回れるのではないか、と考えニョロトノの採用を試しました。
結果としてトリックルームに寄せた構築にはの選出に寄せることで高い勝率を出せるようになりましたが、この2匹を投入したことでより一層が辛い事態となってしまいました。
レジエレキのほとんど電気技しか打たないという性質上地面タイプが強力な回答であり、構築が大きく特殊に偏っていたことから相手のダイアースが苦しい状況からも物理地面アタッカーの採用を検討しました。湿原エースがでほぼこの2匹にダイマックスを切ることからも地震で巻き込むリスクが少なく、湿原下で圧力をかける意味でも高い火力で地震を扱える地面タイプを探すことにしました。当時環境に一定数いるように感じられたが非常に重たい構築となっていたことからガブリアスを採用するに至りました。
ここまでが①の雨カグヤの構築です。
②の構築について
を採用してもなお湿原展開においては大きな障壁となっていたレジエレキに対する最終兵器として考案したのがこの高速移動ジュカイン+ねこだましカメックスです。
ねこだましでレジエレキを止め、ジュカインが高速移動することで次のターン強引に湿原を展開する並びです。
カメックスがあくびを使えるので、トリックルーム系が初手に来た場合はこれを使って誤魔化しを図ります。
レジエレキを重く見るのであれば某配信者の方が使っていたスカーフインテレオン+葉緑素フシギバナ型の構築の方が安定するかと思いますが、あちらは初手の猫だましと追い風に弱く、トリックルームがどうしようもないので対トリル選出を組むことになり選出択が生まれます。また、コータスを後出しして葉緑素フシギバナをダイマックスする選択も取れますがフシギバナを通せる相手でなければ有効な選択とは言えません。
総じて、あちらは対応できる範囲は広いが選出択が激しく、こちらは可能な限り幅広い相手に選出を歪ませず高いパワーを押し付けられる代わりに特定の辛い並びができている、といったイメージです。今の環境で湿原を握るのであればこのどちらかの並びに向かうではないかなあと感じています。
シーズン終盤は特にが増加したと感じたので、ウーラオスを採用して回していました。
個体紹介
持ち物:きあいのタスキ
特性:かるわざ
努力値:無邪気CS252 A4
実数値:130-x-70-157-81-189 (個体値 HBD 0)
技:くさのちかい / ファストガード / がむしゃら / こうそくいどう or みきり
レジエレキ+ダイジェットの並びに対して守る凍える風から入った場合、ジュカインにダイジェットが飛んでくると軽業が発動して誓いを上から打てることがあります。
高速移動は前述のとおり、レジエレキと対面したときに猫だましと併せて使います。
軽業およびがむしゃらの価値を上げる目的で耐久の個体値を下げています。
最大HPは130ですので、体力満タンからがむしゃらを打ってもクレセリアを半分程度までは削ることが可能です。
持ち物:ソクノのみ
特性:げきりゅう
努力値:控えめH252 B148 C108
実数値:187-x-113-176-136-80
技:みずのちかい / マジカルシャイン / こごえるかぜ / ミストフィールド
前回の記事で紹介したものと同じ。
持ち物:ソクノのみ
特性:げきりゅう
努力値:控えめH244 B76 C180 (8余り このブログ書いてて初めて気づいた)
実数値:185-92-130-140-125-98
技:みずのちかい / こごえるかぜ / ねこだまし / あくび
調整意図:いじっぱりゴリランダーのグラススライダー確定耐え
ねこだましで初手誓いが成立しなさそうな相手に対して強引に展開したり、ねこだましを挟むことで実質的に湿原ターンを1ターン延長したりします。
あくびはダイマックスを切ってくる相手(特に浮いているポケモン、ダイジェッター)に対して強力で、トリックルームに対して遅延したりすることができ強力です。
相手の入れかえを実質強制する効果と全体技の凍える風はジュカインのがむしゃらとシナジーがあり、湿原組が生き残っても一定の圧力をかけることは可能となりました。
カプ・レヒレが出てきてあくびをケアされたり、壁型かと思ったオーロンゲがキョダイマックスしてダイフェアリーしてきたり色々なフィールドであくびが不発に終わり窮地に陥ることもあるので、浮いていないポケモンに使うときは注意が必要です。
サンダー
持ち物:いのちのたま
特性:せいでんき
努力値:控えめH204 C252 S52
実数値:191-x-105-194-110-127
技:ぼうふう / 10まんボルト / ねっぷう / みきり
調整意図:S+1で最速エースバーン抜き
湿原下ではHCベースのサンダーの方が強力だと考え、この形にしました。
ちょっとした弱点ダイマックス技程度では下から殴られても倒れないので、安定して湿原下で立ち回ることができました。
持ち物:パワフルハーブ
特性:ビーストブースト
努力値:控えめH148 C252 S108
実数値:191-x-123-174-121-95
技:ラスターカノン / エアスラッシュ / メテオビーム / まもる
調整意図:S+2(追い風湿原)で最速エースバーン抜き
ブリザポスにタイプ相性で有利に立ちまわれることが非常に強力で、サンダーと上手く補完して幅広い相手に強く立ち回ることができたポケモン。
ダイロックを使えることが技範囲上めちゃくちゃ偉い。
持ち物:ラムのみ
特性:さめはだ
努力値:陽気AS252 B4
実数値:183-182-116-x-105-154
技:ドラゴンクロー / じしん / いわなだれ / まもる
つよい
ウーラオス
持ち物:こだわりハチマキ
特性:ふかしのこぶし
努力値:意地AS252 H4
実数値:175-200-120-x-80-149
技:あんこくきょうだ / インファイト / かみなりパンチ / ふいうち
つよい
持ち物:こだわりメガネ
特性:あめふらし
努力値:控えめH252 B4 C204 D4 S44
実数値:197-x-96-149-121-96
技:だくりゅう / れいとうビーム / だいちのちから / こごえるかぜ
調整意図:上記のテッカグヤ抜き
もろい
辛い相手
の初手と湿原ペアが当たると、ふかしのこぶしによってファストガードを不意打ちが貫通することから、
みきり
エレキネット
あんこくきょうだ→タスキ発動
こごえるかぜ
となるとジュカインがレジエレキに先制できても何もできないという事態に陥ります。
アシレーヌのマジカルシャインでウーラオスを倒し、電気技をガブリアスで透かすなどして立ち回ることで何とかなる場面もあったので採用はやはり正解であったと思いますが、湿原を展開できないことで後々苦しく負けてしまうことも多かったです。
おわりに
今期はポケモンカードをメインに活動していたためあまり対戦数も多くなく、100戦目最終日242位で潜るのをやめてしまいましたが、構築のコンセプトは記録しておきたかったので記事にしました。
今期100戦目、魂のサイチェン択勝ちで気持ちよくなったので今期終わっていいすか、、、 pic.twitter.com/dEgYSWQPWn
— Luke (@Luke_Noivern) 2021年1月30日
伝説環境に湿原ギミックがついていけるかというとかなり疑問だと感じていますし、ガオガエン・レジエレキ・ウーラオスが増える環境だと思っているのでまずは湿原を離れて色々な伝説ポケモンで遊んでみようかなあと思っています。
ここまで読んで頂きありがとうございました。何かありましたらTwitter(@Luke_Noivern)までお願いします。失礼いたします。
サムネカグヤくん